麻倉ももさん歌唱の「LIBRA」解釈と感想

「キミのこと、私が1番好きだよ」

 

そう謳われてリリースが予告された麻倉ももさんの新曲「LIBRA」。

Love me, Choose meやmonologueなど多くの恋心を歌った名曲を出してきた麻倉ももさんからの愛が重そうな新曲に期待しかなかった。

そして先日公開されたMV。

 


相当高い期待値だったのにそれを遥かに上回る完成度に感嘆しかなかった。

彼女の活動をすべて追いかけているわけではないから詳しいことはわからないけど、

ピンキーフックの時からさらに挑戦的な楽曲だと感じた。

今までにない新鮮さを感じたがメイクや表情が役にハマっていて、

とても洗練された完成度の高い1曲になっていた。

こういうのを待っていたし新しいことに挑戦してくれた心意気が嬉しい。

 

その意に敬意を表して曲を聴いた自分なりの解釈を書き連ねていきます。

正式な言葉の表記を見たらまた印象が変わってくるかもしれないけど、

MVを見ながら曲を聴いた感想的な感じで。

 


 

君を見つけちゃったその日から 世界は輝き増した

最初はインスタで見つけた人に恋をしたのかと思ったけど、

後述の通りリアルの知り合いぽい。

だから割と健全だよね(?)

でも灰色の人生を送っていたけど君に出会ったその瞬間恋に落ちて世界に輝きが増したから一目惚れであることに変わりはなさそうだけど。

 

他の男の子はエキストラ 名も知らぬ一輪花

好きな人以外の男の子はエキストラでしかない存在。

そこに好きな人への愛情の強さが窺える。

名も知らぬ一輪花は好きな人を表しているのかな?

雑草としか思えない周りの男の子に囲われて咲いている

ひときわ目立つ一輪の花が彼。

でもその花の名前は知らない。

それくらいの関係性だけどこんなにも好き。

 

気づいてる?愛情表現 優しさ玉に瑕

あの子にもどの子にでも向ける笑顔独占させてよ

じっとしてられないよ

どういう愛情表現をしてるんだろう。気になるよね。

盗み聞きした好きな髪形にしてるとか、

盗み見た私物とおそろいの私物をちらつかせてるとか。

でも彼はそんなことには気づかずに

あの子にもどの子にも優しい笑顔を向けている。

だからもう小賢しいことはしてられない。

そんな強い感情を感じる。

いろんな子に笑顔を向けている光景を見ているから、

好きな人はネットで知り合ったわけではなくて

通っている学校のクラスメイトかバイト先の同僚なのかな。

でも名前も知らないし青春でもないとなると大学とか専門とかに通っていて

別のクラスや学年くらいの関係性なのかなと思っている。

 

完璧すぎるシナリオ

邪魔する草花はまとめて 灰にしてはい終了でしょ

彼が笑顔を向けるあの子もどの子も灰にするための完璧なシナリオ。

彼の良くない噂をDMで送ったりして気持ちを枯らせたとかそんなことをしたのかな。

多分物理的に灰にはしていないはず。

 

鎖で縛ってしまいたい 細い首証付け

首に痕が付くほどに強く鎖で縛っておきたい。

他の子に笑顔を向けないように。

証はキスマとかそんな甘いものではないはず。

 

噛みつくならもう許さない

好きにさせたんでしょ 勘違いなんかじゃないから

彼から拒絶されるような行動をとられたように読み取れる。

完璧すぎるシナリオを実行したことで何か気づかれて咎められたのか。

好きにさせるようなことをした覚えはないと釈明されても聞き入れず。

それで噛みついてくるようなら許しはしないと。

自分の気持ちに対して感情が膨れ上がっていく様が見える。

 

天秤はずっと傾いたままね

傾いたままね

LIBRAはてんびん座。

ギリシャ神話では正義を計るものとされているが、

自分の行いが正義でない自覚から天秤が傾いているというよりは

片思いを表しているように思ったけどどうなんだろう。

二言目の傾いたままねも自分だけ気持ちが強いことを憂いているように感じた。

 

たまにいいよねリード離して 木の陰で君を見てるね

ここまで私のことを好きにさせておいて他の子のことも好きにさせないか観察してるのかな。

細い首を縛った鎖を解いて。

 

脳がバグる好きが過ぎる 罪深き似た者同士

キリがない迎撃対象 さよなら罪と罰

あの子にもどの子にでもチャンスなんてないの

彼に向けられた笑顔で彼を好きになる自分と同じ人達。

その人達を完璧なシナリオによって灰にしていく。

自分のように彼とうまくいくチャンスを消し去っていく。

 

可愛くない噂話

くだらない戯言まるめて 灰にしてはい終了でしょ

自らの迎撃行為によって生まれた風評もすべて消し去っていく。

これほどに敵を増やしても屈せず消し炭にしていく執念と

うまく立ち回れる賢さが闇を深めているように思わせられる。

 

糸がなくたって縛りたい 細い指証付け

外れないなら永遠だね

好きをあげたんだよ 要らないなんて酷いでしょ

天秤は今も傾いたままね

糸で指を縛ったら指輪みたいなものなのかな(錯乱)。

指輪は永遠の証だし、好きの証でもある。

それなのにその気持ちを拒絶される。

プロポーズまでしたのに好きの気持ちは未だ一方的なまま。

 

煌めかない青春の代わりが君だから

いいのいいの冴えない日々を

だからもしも失えば

このフレーズがこの曲の中で一番好き。

虚無に過ごした学生時代に何の輝きもなかったけど、

運命の相手を見つけて世界が輝きだして。

その相手と失った青春を取り戻したいという気持ちから、

青春の象徴であるセーラー服の襟をかたどったパーカーと

チェック柄のミニスカートを履いて。

失ったものを取り返したいという強い気持ちが

この恋を失いたくないという執着に繋がっているんじゃないかなぁ。

 

鎖で縛ってしまいたい 細い足証付け

逃げ出すならもう次はない

首、指ときて、最後に足。

もう全身を縛って身動きさせないようにして、

永遠から逃れようとする彼を逃がさないまでになっている。

 

好きにさせたんでしょ 責任取ってくれるよね

天秤はずっと傾いたままね

傾いたままね

ここまできても最後まで気持ちは一方的なままで。

 


 

恋の歌なのに視界から広がる光景に一切の幸せがないのがいいよね。

 

音楽のことは全然知識がないからすごいとかいいとかでしか感想を言えないけど、

不安定な感じから天秤の傾きを想像させられて癖になる曲でした。

 

映像については良いの一言でしかない。

ハーフツインにセーラー襟パーカーにチェックスカートで王道可愛いなのに

ダークなメイクがギャップを感じさせてとってもいい。

可愛く浮かべているもちょの笑顔もその雰囲気のせいで

いつもとはどこか違った感情を持っているように感じさせられる。

ライブで歌うときはまたどういったパフォーマンスになるのか今からとても楽しみ。

 

素敵な楽曲を生み出してくれてありがとうございました。

LIBRAに対する好きの気持ちは鎖で縛られてて永遠になりました。

 

終わりだよ~